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ヴァン・クライバーン 国際ジュニアピアノコンクール2023

紫陽花の美しい季節となりました。

我が家でも二種類の紫陽花が、今を盛りと咲いています。年によって花の色が微妙に変わるのも楽しみの一つです。

 

現在、アメリカのダラスで「ヴァン・クライバーン国際ジュニアピアノコンクール」が行われています。まずは、本元である「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」について、簡単にご説明します。

 

1958年、モスクワで開催された「第1回チャイコフスキー国際コンクール」のピアノ部門で、23歳のアメリカ人青年、ヴァン・クライバーン(1934-2013)が優勝しました。一躍アメリカの国民的ヒーローとなったクライバーン。彼の栄誉をたたえ、その名を冠したピアノコンクールが1962年に創設されて以来4年おきに開催されています。

歴代優勝者にはラドゥー・ルプー、アレクサンダー・コブリンが名を連ねるなど、若いピアニストにとって重要な登竜門の一つとなっています。2009年には辻井伸行さんが日本人として初優勝(チャン・ハオチュンとの同時優勝)されたことで話題となりましたね。表彰式でクライバーンが辻井さんをあたたかく祝福する姿も印象的でした。

 


 

 2015年には、このコンクールに13歳から17歳を対象とした「ヴァン・クライバーン国際ジュニアピアノコンクール」(以下、VCJ、と勝手に省略)が新設されました。

 

前回大会(2019年)に出場したエヴァ・ゲヴォルギャンさん(ロシア/アルメニア)、JJ・ジュン・リ・ブイさん(カナダ)、ハオ・ラオさん(中国)の3人が、ともに2年後に行われた「ショパン国際ピアノコンクール」(2021)の決勝に残りました。日本ではそれほど話題になっていなかったように思いますが、ショパンコンクールという難易度、知名度ともに世界最高峰のコンクールに高校生で挑戦し、しかもファイナリストになる。これはもう本当に、すごい!としか言いようがありません。

 

さて、話を第3回のVCJに戻します。

 

コンクールのはじまりは、今年1月にあったビデオ選考です。44ヵ国、248人の応募者の中から選ばれた23人が、今月から行われる現地でのコンクールに参加しています。

熱演(熱戦)の模様は、YouTube、ライブ・ストリーミングで視聴することが可能です。

 

準々決勝を通過した6名のセミファイナリストたちによる準決勝は15日と16日です。今彼らは、18日に行われるファイナルに残る3人を目指して、最後の練習であり調整をしているところでしょう。

 

準決勝

<フェーズ1> 現代作曲家の作品を含む40分のリサイタル

<フェーズ2> 協奏曲の一つの楽章をピアノ伴奏で演奏

 

課題曲詳細については、こちら

 

<準決勝>

 

<フェーズ1>   6月15日(木)

 ※日本時間変更済み

午前4時30分から Jan Schulmeister(チェコ)、Zhounghua Wei(中国)、Seokyoung Hong(韓国)

 

午前9時00分から Yifan Wu(中国)、Zihan Jin(中国)、大山桃暖(日本)

 

<フェーズ2>  6月16日(金)

午前9時 から

Jan Schulmeister(チェコ)、 Zhounghua Wei(中国)Seokyoung Hong(韓国)

20分休憩

  Yifan Wu(中国)、大山桃暖(日本)、Zihan Jin(中国)

 

<決勝>

6月18日(日) 午前4時30分から

 

 

日本から参加の大山桃暖さんは、フェーズ1 第2グループの3番目ということで、15日の10時42分に登場です。

     

世界にはばたく金の卵たちの演奏、どうぞお楽しみください!