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発表会を振り返って その3 ~リハーサル編~

当初は全3回シリーズの予定で書き始めたこの「発表会を振り返って」ですが、
書いているうちにお伝えしたいことが次々と浮かび、気づけば全4回になりそうです🤩

 

今回は、発表会1週間前に行われたリハーサルを振り返りながら、リハーサルという時間が育ててくれるものについてお話ししたいと思います。

 


🎹リハーサル(港北区民文化センター「ミズキ―ホール」)

2024年にできた港北区待望の区民文化センター「ミズキ―ホール」
2024年にできた港北区待望の区民文化センター「ミズキ―ホール」

リハーサル特有の、あの張りつめた空気感(むしろ本番より緊張する)が好きです。

それは、生徒さんたちだけでなく、私たち指導者の心もピンとさせてくれます。

 

舞台袖で待つところから、すでにリハーサルは始まっています。
前の人の音が聴こえる中で、どのように心を落ち着かせ、自分の演奏へと集中を高めていくか。軽く手首と肩をほぐしたり、膝の上で指を動かしたり、それぞれが自分なりの方法で集中のスイッチを高め、深呼吸をして、舞台中央に出ます。

未就学児や、初めて参加する小学生たちにとって、まずはじめの目標である「ステージマナー」を戸迷わずにできたのは、レッスン室とお家で練習を積み重ねてきた証です✨

夢中で弾けるところが、子どもたちの美しさ
夢中で弾けるところが、子どもたちの美しさ
 凛とした背中からも音楽が感じられます
凛とした背中からも音楽が感じられます

 

リハーサルでは、どれだけ自分を出し切れるかがポイントです。
レガートはよりなめらかに、休符にも音楽を感じられるように。
ミスを恐れていると、音楽がちいさくまとまってしまいもったいないので、集中してこれまでやってきた通りで弾き、それがどのようにホールに響くか体で感じます。

楽器が変わるのはピアニストの宿命。だから自分の耳と指を信じる。
楽器が変わるのはピアニストの宿命。だから自分の耳と指を信じる。

 

ミズキーホールのヤマハCFXは、導入から1年半が経ち弾きやすい楽器に育ちましたが、万能型のスタインウェイに慣れている生徒さんたちはタッチの重さの違いにまず驚かれたようです。
本番の「みどりアートパーク」のCFXは反応が細やかですが、会場によって楽器が変わるのはピアノの本番の宿命なので、都度、自分の指と耳を信じて弾くことでしょうか。

 

リハーサルの仕上げは、ペダリングです。

音楽を生かすも生かさないもペダル次第。料理でいえば「火加減」のようなもの?

素材(=音)そのものは変わらなくても、わずかな加減で料理(=音楽)の仕上がりが大きく変わります。

 

本番前、私は必ずホールを借りて(自腹で…!)生徒さん全員分の曲を一人で練習しますが、そこで多くの時間を費やすのも、やはりペダリングです。

それぞれの弾き方や呼吸のタイミングを思い浮かべながら、レッスンで渡したペダルが残響が豊かなホールにおいて「多すぎないか?」ベストな量や踏み方を試して、それをまたレッスンに持ち帰ります。

 

そしてリハーサルでは、演奏がホールでどのように響くかを聴くため(今回は客席が使えたので後方に移動し)音の広がりを聴き生徒さんとの最終調整をしました。

本当に、舞台は生ものです。

「音の通り道」があるCFXの美しい譜面台
「音の通り道」があるCFXの美しい譜面台

 

二日間のリハーサルを経て、それぞれが舞台で感じた響きを思い返しながらのラストスパート期間は、音楽がいっそう深まります。

いま一度、初心に帰って楽譜を丁寧に読んでほしいです。

 

次回は、いよいよその4 ~本番編~をお届けします。

 

どうぞお楽しみに🎹